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『地⽅創⽣ベンチャーサミット』に参加してきました!

人口減少、消滅可能性自治体、東京一局集中、少子高齢化、DX化推進、インフラ整備、災害対策などなど課題だらけの日本、地方自治体ですが、いまや民間の協力なしにその運営はおぼつきません。一方、「喰われる自治体」という特集が雑誌で組まれているように、自治体自体がしっかりしていないと、民間の食い物にされるという事象が出ています。そんな中、私が加盟している熱意ある地方創生ベンチャー連合が「地方創生ベンチャーサミット」を開催したので参加してきました。6人の現役市長、そして自治体に対し様々なサービスを提供するベンチャー(スタートアップ)が参加し、テーマごとに侃侃諤諤の議論を交わしました。

一番、印象に残ったのは、DX推進セッションでの静岡県島田市の染谷市長。
・DX1年の遅れは10年の差になる
・DX推進に外部人材を雇うのではなく、自ら人材育成
・県や国に出向させて研鑽を積ませる
・IT企業の研修に積極参加、アドバイスは積極的に受け入れる
2013年に市長就任後、全国でいち早く「デジタル変革宣言」を掲げました。外部、民間に過度に依存するのでなく、役所の中に目利きができ、しっかり運用ができる職員を育成。そうしなければ、市の総合戦略にしても自分ごとにならないし、外部コンサルの食い物にされてしまうとのことでした。

他セッションでは、インフラ整備(水道管、道路など)でのDX、AI活用の事例。使われなくなった市営施設の運営での官民連携など、具体的な事例が紹介されました。ベンチャー側からは、民間から自治体への提案で何に気をつければ良いか?何がポイントかと言った質問があり、スケジュールのこと、予算のこと、具体的なテクニックなどの説明がなされました。一方、今や民間ベンチャー企業が、どの自治体に提案するかを選ぶ時代でもあります。自治体側がしっかり提案を受け入れられる体制を構築し、人材も育成、そしてスピード感が大事で、民間の考え方を理解していくことも必要になっています。そうでなければ、選ばれない自治体になってしまうとも感じました。

私自身は、社会人経験は全て民間なので、民間からの目線はよく理解しておりますが、自治体目線になるとまだまだ足りません。更に勉強する必要があります。そういった意味でも、今回のサミットは多くの方々と交流を図り、お話を伺えて学びの多いイベントでした。また、私自身が質問したことで、色んな方からお声がけいただくなど、有意義な時間を過ごせました。さらには、メインセッションのゲスト田原総一朗さんにもご挨拶。大学院時代に「大隈塾」という授業で講義を受けて以来で、記念に写真撮影。まだまだお元気で、こちらも元気をいただきました。

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