全国的に空き家の増加が止まりません。
尾道市も例外ではなく、各エリアで空き家が目立っています。このまま放置すれば、防災や安全、景観に深刻な影響を及ぼすでしょう。
先日参加した「第15回尾道まちづくり発表会」では、尾道空き家再生プロジェクトの取り組みを中心に、空き家を活用したまちづくりが紹介されました。
このイベントには、鳥取市鹿野町と瀬戸内市牛窓町からゲストをお招きし、『持続可能なまちを支える視野と活動』をテーマに事例発表が行われました。彼らの長年にわたる地道な活動、地域の人々を巻き込んだ取り組み、そして住民が自分ごととして関わる姿勢に感銘を受けました。
このイベントのテーマである「視野」と「活動」は、まさに自分たちの町を未来に残すために不可欠な要素です。尾道市では2007年に空き家再生プロジェクトが結成され、2008年には法人化されました。この団体は、まちづくりの「視野」を持ち、「活動」を実践している全国的にも知られた存在であり、その地道な活動には心から敬意を表します。しかし、それでも空き家の増加は止まりません。尾道市の空き家率は、全国や広島県の平均を上回っています。空き家バンクは市内の4エリア(因島、御調、原田、尾道旧市街)に設置されています。
昨日のイベントでは、「子どもたちが帰りたいと思える地域を創りたい」という話がありました。いみじくも広島県は、人口転出が3年連続で全国ワースト1位という状況です。私自身、一度は広島県尾道を離れましたが、尾道の魅力に惹かれて戻ってきました。尾道が魅力を保ち続ければ、一度故郷を離れた若者もきっと戻ってくるでしょう。そんな町を、皆で創り上げていきたいと思います。そして、自分たちが住む町を持続可能なものにするために何ができるかを考え、行動していく必要があると感じました。
尾道がかつて今回のゲストである鹿野町や神山町(徳島県)と連携していたという話も知りました。神山町は今や全国的に話題となっており、高専の設立など大きな変革が進んでいます。再来月には視察に行く予定ですので、何かヒントを得られればと思っています。これからも、町づくりや空き家対策において、自分なりにできることを地道に続けていきます!