京都大学名誉教授 鎌田浩毅先生による防災講演は、「南海トラフ巨大地震」とどう向き合うべきか。
地球の歴史、生物の歴史、人類の歴史、そして地震の歴史を踏まえ、リアリティーがあり、且つ実践的なお話でした。
昨日、教授が強く語ったことは2つ!
①南海トラフは、約10年後に発災する
②南海トラフの被害は、東日本大震災の10倍以上である
政府は、30年以内に80%の確率で起こると言っていますが、教授によると100年単位で起こっている「陸の地震」の周期により、必ず起こる!とのこと。
広島県の想定死者数は2,200人という途方もない数ですが、太平洋側の和歌山・高知・宮崎はさらに甚大な被害が出ると予想されています。つまり、国が広島県を一番に対応してくれるとは考えにくいのです。
我々ができること、まずは建物の耐震化!
耐震化により揺れは約17分の1、建物倒壊・火災による死者数は約26分の1に。
また、津波からの早期避難で、2分の1になるとのことです。
(広島県の資料)
教授は、こうも言われました。
「知識は力なり。正しい知識をもって生き延びる。地震なんかで死んでたまるか!!」
教授は、上記①② 2つのことを周囲3人に伝えてほしい。それが、防災の意識を高めることに、災害に備えることにつながると語られました。
どこまで自分事として意識できているか、地震が起きた時のシミュレーションはできているか。
私は、阪神淡路大震災、東日本大震災とも経験していますが、それでも今の準備で大丈夫か不安です。
不安を払拭するには、心の準備、物理的なものの準備が必要です。
みんなが意識を高め行動に移すことが、強靭な街につながると改めて感じました。
講演の主催は、尾道青年会議所。
実に素晴らしい企画でした。有難うございました。